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| 二度訪れた母の日 |
普段は面と向かい、母に感謝の気持ちを伝えることはありません。その理由は恥ずかしいからです。一年間、感謝の気持ちを蓄え、母の日にプレゼントという形で気持ちを伝えるのですが、プレゼントとは比較できないほど親孝行となったのは、高等学校の合格発表でした。普段何があっても顔色一つ変えない母が、珍しく取り乱したのが、合格発表の日でした。今では、志望校に入学することができた、で片付くのですが、決して安いとはいえない授業料を準備するために、節約できるところを節約し、お金を蓄えてくれた。しかし私には、切り詰めた生活であることを悟られないように配慮してくれた。その証拠に、私の生活は何一つ不自由のないものでした。 もちろん、私自身、志望校への合格に向けて、最大限の努力をしました。思えば、その傍らにはいつも母の姿がありました。どんなに遅くまで机に向かっていても、台所の灯りは、勉強部屋より遅くまで灯っていました。それが母の優しさであることを知ったのは、最近のことです。 合格は、私にとっても喜びでしたが、母の最高の笑顔をみて、さらに嬉しい思い出となりました。その年は、まるで母の日が二度訪れたようでした。
ともくんのとおちゃん さん