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| 反抗期の卒業式 |
中学二年生の時。 私はむやみやたらに母に反抗した。 急に勉強が難しくなって、それまでやらなくてもできた 勉強が追いつかなくなってしまったのだ。 母に責任はないのはわかっているのに、つい当たってしま う。自己嫌悪の日々。あんなに仲良くしていたのに・・。 一度壊した空気はなかなか簡単には元に戻らない。 毎年母の日には、一生懸命クッキーを焼いて2人の 妹たちと連名で花と一緒に渡していた。 幼い妹が「お姉ちゃん、今年もママにクッキー作ろうね〜」 とニコニコと寄ってくる。 それを無視して「今年はナシだよ」と意地悪く言い、 さらに自己嫌悪に陥っていると・・。 次の日、妹たちが沢山花をつんできた。 そこらの野原にある、それこそペンペン草やら タンポポだ。「お花屋さん行かないなら、これ渡そう!」 と妹2人で一生懸命カードを書いている。 のぞき込むと妹たちの名前の他に私の名前も添えてあった。 小学校低学年の2人の妹の優しい心遣いだった。 働いている母が仕事から帰ってくる前に私は 妹たちとクッキーを例年通り焼いた。 その年の母の日は私の「反抗期卒業式」となった。 雑草の花束を受け取った母の目に涙がにじんでいたのを 今でもしっかりと覚えている。
匿名