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| 犯人は私と判明!? |
久しぶりに母と二人旅もいいかな、と思って一泊旅行をプレゼントしたある年の母の日。一人暮らしを始める前より、ずっと大人になった私を見てもらうつもりだった。なのに母と二人だと、どうにも気が緩んで、やっぱりいつもの調子でわがまま言い放題の私だった。 年のせいか、やたらとトイレが近い母。一段落する度にトイレ・トイレと手間取る母に対して、私はいつの間にか不機嫌顔を見せていた。そんな私のイライラを察知して、母は言った。 「ごめんねぇ、お母さん、あんたを産む時膀胱をやられてるからねぇ。」 私は生涯で、この時ほどハッとしたことはなかった。私は母のお腹を元気に蹴りすぎてあちこち壊した挙句、大量のカルシウムを吸い取って生まれてきたのだ。 その時以来かな。私が母に対して少しばかりやさしい口調で話すことができるようになったのは。モノや服ではなく、思いやりを贈る事ができるようになったのは。今年こそはリベンジ、とばかりに次は楽しい旅行を計画している私でした。
しのぶ さん